神奈川県警横浜水上署は１６日、タレントの田代まさし（本名?田代政）容疑者（５４）を麻薬取締法違反の疑いで現行犯逮捕した。１６日午前１時４０分ごろ、神奈川?横浜市中区の赤レンガパーク駐車場でコカイン入りのポリ袋２つを隠し、所持していた疑い。田代容疑者が逮捕されるのは５度目、薬物関連では３度目。近い関係者の間では、田代容疑者が最近、激ヤセするなど、使用疑惑が広がっていた。
横浜水上署によると、田代容疑者は、１６日午前０時４０分ごろ、横浜?赤レンガパーク第２駐車場の障害者用スペースにセダン型のＢＭＷを止めていた。横浜は１１月開催のアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）に向けて警備を強化中で、応援で派遣された九州管区機動隊隊員が職務質問した。
田代容疑者は、おどおどした態度で手が震え、早くその場から離れたい様子だったという。隊員は田代を知らなかったが、国民健康保険証の名を照会すると前科があったため、詳しく検査。同１時４０分ごろ、ジーパンと下着の間にコカイン入りのポリ袋２つが見つかった。
一緒に助手席にいた美容室経営?荒井千恵子容疑者（５０）も、スカートのウエスト部分にポリ袋に入った覚せい剤を隠し持っているのが横浜水上署で見つかり、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された。
田代容疑者は取り調べに「間違いない。自分で使うために持っていた」と認めた。１５日にラジオ番組出演後「（荒井容疑者と）デートしていた。夜景を見ながら仕事の相談をしようと思った」と話し、入手先は「３か月半前に知り合ったＤＪから買った」と供述。一方、荒井容疑者は「田代のブツは私が渡した」と話している。財布からストローとライターが見つかり、薬物の吸引道具とみて調べている。関係者によると２人は交際していたようだ。
横浜水上署には男性の留置施設がなく、午前１１時過ぎに、神奈川県警本部へ。げっそりとこけたほおと、薄くなった頭髪をさらけ出した。
実は、田代容疑者の周囲では最近「また、薬をやっているのでは」との憶測が飛び交っていた。１週間前に同容疑者に会った関係者によると、様子に変化が見られたのは、胆石を取る手術のため約１０日間入院した今年５月ごろ。その後、急激にやせ、顔色が悪くなっていったが「胆石を取って脂ものを控えている」と説明。出演するラジオ番組でも滑舌が悪くなり、リスナーから「何をしゃべっているかわからない」と苦情が出ていた。
交流があったモッツ出版社長の高須基仁氏（６２）によると、田代容疑者に激やせの理由を問いただすと「ジムに通ってダイエットしている」と返答。５月ごろから、後ろめたさなのか高須氏の目を見て話をしなくなり、顔に真っ赤な湿疹（しっしん）が広がっていったという。
８月８日に札幌で行われた格闘技大会では、田代容疑者はＭＣを務めたが、１時間ほどたつとソワソワし始め、トイレに駆け込んだ。その後、進行や選手の名前を忘れるなど集中力を欠いた。薬物使用を疑った高須氏が問い詰めると「やってません」と目をそらしたという。
高須氏に「ラッツ（＆スター）に戻りたい」「もう一回、志村（けん）さんとコントをやりたい」「また、格闘技の華々しい現場でＭＣをやりたい」などと漏らしていた田代容疑者。５度目の逮捕で夢はほぼ完全についえた。
◆コカイン 常緑小低木のコカノキに含まれる有機化合物。局所麻酔薬として使用されるが、中枢神経に作用して精神を高揚させる働きがあるため、麻薬として主にアメリカやヨーロッパで広がりを見せる。覚せい剤と同様の作用があるが、コカインは作用が強烈で効用が短時間であるのに対し、覚せい剤は作用が弱いが長時間効くとされている。日本では、麻薬及び向精神薬取締法で規制対象になっている。
◆田代 まさし（たしろ?まさし）本名?田代政。１９５６年８月３１日、東京都生まれ。５４歳。芝浦工大付高校卒業後の７５年、高校の同級生だった鈴木雅之らとボーカルグループ「シャネルズ」を結成。８０年のデビュー曲「ランナウェイ」が大ヒット。８３年にグループ名を「ラッツ＆スター」に改名後も「め組のひと」などがヒット。８５年からはソロ活動も始め、テレビ番組の司会やバラエティーなどで人気を博した。
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引用元:三國志 専門サイト
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